いったい誰のことを話しているだろう。 “あいつ”で通じるなんて、よっぽど親しい人だよね? ……もしかして 「男だぞ」 「へっ!?」 ビックリして体がのけぞってしまった。 「な、何がっ?」 「もしかして女の話してるんじゃないか、とか考えてただろ」 「何言ってんの、そんなこと考えないし! てゆーか別にあんたが女の話してたところで、あたしには全く関係ないし……」 ……ないし。