どう見ても30歳手前にしか見えない若々しさに、度肝を抜かれるあたし。 アキの浮世離れした美貌といい、お母さんの常人離れした若さといい この親子はいったいどうなってるんだろう。 「……ねえ。もしかして以前、うちに来たことある?」 アキのお母さんが形のいい大きな瞳で、あたしをじっと見つめて言った。 「へっ? ……あ、はい」 来たというか、酔いつぶれて寝てただけですが。 恐縮するあたしに、アキのお母さんはやわらかく笑った。 「アキが女の子を連れてくるなんてめずらしいから、覚えてたの」