「なっ、何してんのっ!?
こんな所でっ」
「こんな所だから、だろ」
「はいっ!?」
確かにそうだけど
確かにここなら見つからないけど!
でもそういう問題じゃないじゃん!!
健吾の唇があたしの鎖骨の下あたりに触れて
なぜか、かすかな痛みを感じた。
暴れたくても体を押さえられてるから動けないし、まともな声も出ない。
ガチガチに固まって、されるがままでいると、健吾の唇が離れた。
「……よし」
よし?
唇の触れていた場所を見つめ、健吾がつぶやいた言葉。
その意味をしばらく考えて、ようやくピンときた。
もしかして……
キスマークってやつですか?



