「いえ、違います。他校の男子です」 「しかし、この辺りは学ランの学校が少ないと思うんだが」 「他校の男子です」 くり返して言うと、先生はボールペンでこめかみを押さえながらため息をついた。 「正直に言いなさい。3年の月島だろう?」 「………」 「かばいたい気持ちはわかるが、問題のある生徒をこれ以上見過ごすのは――」 「彼じゃありません」 「君ねぇ」 「写っているのは私だと認めているんだから、それでいいんじゃないんですか?」