あたしは健吾やアキたちから写真をすべて奪い、ビリビリと破いた。
一心不乱に破り続けるあたしを、健吾は痛々しい瞳で見つめる。
「莉子……」
「あたし、教室戻るね」
「え?」
驚く健吾をまっすぐ見上げて言った。
「健吾もちゃんと午後の授業受けて」
「でも、お前……」
「大丈夫。あたしたちは何も悪いことしていないんだから、堂々としていればいいんだよ」
健吾は一瞬言葉をなくしたあと、ふっと微笑んだ。
「ホント、お前には負けるよ」
当り前じゃん。
いつまでも泣いてばかりのあたしじゃない。
恋する乙女は強くなくちゃいけないんだよ。



