アキはベッドに戻って腰をおろすと、無表情で足を組んだ。
……あたし、変だ。
いつも通りにふるまえない。
アキの表情は相変わらず読めないし、どうしたらいいのよ。
あ、そうだ!
とにかく話題を変えなきゃ。
「あのさっ。アキって、サヨさんのお兄さんと友達なんだよね!」
「そうだけど?」
「いいな~。サヨさんのお兄さんならきっと、優しいんだろうな」
「うん、まあ」
……まずい。
ちっとも会話が弾まないじゃん。
「あ、あのっ!」
「ん?」
「アキの好きな人って誰?
もしかしてサヨさんだったりして~!」
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