大人から見ればあたしたちは、まだ子どもだ。
頼りなくて、未来は不確かで……。
だけどこの想いに年齢なんか関係ないと、はっきり言いきれる。
あたしがこれから歩く道がどんなに長く続いていても
健吾と一緒じゃなきゃ意味がないんだ。
やっと見つけた、この幸せ。
もう誰も、何も
あたしたちを邪魔しないで……。
アキやシンさんにお礼を言うため、とりあえず学校に行くことにした。
今からバイクで飛ばせば放課後までには着けるだろう。
マンションを出て携帯を開いてみると、真由ちゃんからメールが届いていた。
【シンさんに聞いたよ!! おめでとう~!! 早く莉子ちゃんの口から、のろけ話が聞きたいです♪】
真由ちゃんの気の早さに、思わず笑ってしまった。
そわそわと報告を待つ姿が目に浮かぶ。



