クラスでは、ますます女子から浮いていった。

きっと男子の目にはわからない程度の、水面下での嫌がらせ。

もちろんミツルが気づくわけもない。
 


学祭でミツルに告白すると言っていた真由ちゃんの決意は、変っていないんだろうか。

気になるけど、真由ちゃんとは完全に行動を別にしていた。


もともと彼女は誰とでも仲のいいタイプだったから、あたし以外の子といても周りは不思議に思わないだろう。
 


なるべく教室にいたくなくて、授業以外のときは外で時間をつぶした。


だけど健吾たちの姿を見ることはなかった。
 


……やっぱり、健吾もあの噂を信じたのかな。

あたしなりに育ててきた恋は、こんなことで終わっちゃうのかな。
 



何の接触も、何の連絡もないまま2日が過ぎ


ついに学園祭の日がやってきた。