「はっ!? ムリだよ。あたし恋愛経験少ないし、協力なんかできるわけないじゃん」

「そっかぁ……」
 

あきらめてくれたようなので胸をなでおろすと

「じゃあ真由に相談してみようかな」

さらに最悪な展開になった。


「ダメ! それはダメ!」

「なんで?」

「なんでって……。つまり、その、真由ちゃんは忙しいし」
 

うまくごまかしたいのに、しどろもどろな言葉しか出てこない。


そんなあたしをミツルは不思議そうに見る。


「ただ相談に乗ってくれるだけでいいんだけどな。女心のことはやっぱり女子の方がわかるじゃん? 
こんなこと、誰にでも話せることじゃねーし」
 


もしミツルが真由ちゃんの好きな人じゃないのなら、あたしだって喜んで協力したと思う。

秘密の気持ちを打ち明けてくれて、すごくうれしいと思うよ。

思うけど……。