「おはようございますーお疲れ様でーす」


誰もいない事務所に鍵を開けて入る。


この時期、2月3月は客も人員も少ない。
しかし、今日もアルバイトだ。



後輩のほとんどは、長期休みを利用して県外の実家に帰っていった。




私は家が近く、お金欲しさにシフトを入れた。



そう…私は…煩悩に塗れた…貪欲な人間…



まぁ…それでもカフェにお客は来るんだ…


そういえば、彼も実家に帰省したその一人だった気がする。



後輩の誰かから聞いた。
誰だっけ?




彼に最後に会ったのは、確かあのラブホテルの日。



それからは、連絡を取ることもなくそのまま…

何もなく…


私は…一人…あの行為なんだったんだ…って悩まされて…


悶々…と…一人…考えて…



うわうわうわ、考えるのやめよ!!
バイトのこと考えよ!!



今日はフロアにいる人と入れ違いで私は出勤。



なかなか会えない経験豊富な後輩ちゃんとのシフトだったはず…!

たくさん話そう!!



で、あわよくば男心について相談してみよう!