雨登くんは

きっと

誰かを傷付けたくなくて

昨日の投稿を消した



1番傷付けたくない人



きっと

その人のため



ブー…ブー…ブー…



放課後

雨登くんから着信があった



出る前に

なんとなく覚悟した



もぉ別れよう

うん、最初からホントに付き合ってないし…



「恋々…?」



「…なに?」



「声、聴きたかった」



なにソレ…

想像してたのと違った



「…なんで…?」



「ダメだった?」



ダメ…

でもないけど

どーしたの?



「昨日の投稿、どーして消したの?
迷惑だったら、私…」



「見せたくないから…

恋々のこと
みんなに見せたくないと思った」



「ごめん、ホントに笑えてなかったもんね」



「次会った時は、ホントに笑ってくれる?」



「ホントに…?」



「うん…
でも、恋々がホントに笑ってくれたら
きっとその顔は
もっと誰にも見せたくないかも…」



雨登くん

どーしたの?



「嘘のカップルかもしれないけど
約束の期間は、ちゃんと笑ってよ!
その間だけでもいいから
オレのこと好きになってよ!

また自分勝手なこと言ってるけど
オレは恋々が好きだから…

恋々も約束守ってよ…」



「うん…」



もぉ別れよう…じゃなかった



オレのこと好きになってよ

オレは恋々が好きだから



約束の2ヶ月