「恋々ちゃん、大丈夫?」
「ん?なに?」
「足、痛くない?
靴、自分で履ける?」
「うん、大丈夫だよ」
「打ち上げ、行かなくてよかった?」
「うん、大丈夫」
「オレで、よかったの?」
「うん
ありがとう、空くん」
「雨登じゃなくて、よかった?」
「うん…」
空くん
私を辛い場所から連れ出してくれて
ありがとう
「空くんは?
打ち上げ行かなくてよかったの?」
「うん…
オレは恋々ちゃんと帰りたかった
…
恋々ちゃん、どれがい?」
空くんが販売機でジュースを買ってくれた
「おつかれ!」
「おつかれさま
空くんのチーム1位おめでと!」
「うん、ありがと
いろいろフェアーじゃなかったけどね…
…
まぁ、ここで勝たなくてもよかったかな…
他に勝ちたいことあったのに…」
空くんは
今日も優しい
雨登くんも優しいのに
辛くなる
なんでかな?
私がいいって言ってくれる空くん
雨登くんは私と卒業したい
空くん
どーしたらいいかな?



