シンデレラは、ここにいます。〜嘘恋〜


「きゃー♡♡♡雨登くんカッコイイ♡♡♡」



みんな雨登くんを見てる



「また雨登かよ!」



空くんがボソッと言った



「きゃーーー♡♡♡」

「雨登くん頑張ってー!!!」



雨登くんがボールを持つ度

歓声があがる



「恋々ちゃん
雨登のこと見ないでよ…

オレのこと見てほしい…」



試合中に空くんに言われた



だって

雨登くんと同じチームだし…



別に雨登くんを見てるわけじゃない

仕方ないよ



「痛!」



「恋々ちゃん!大丈夫?」



空くんが走って来てくれた



余計なこと考えてたからだ



「うん、大丈夫
ちょっと足首ひねっただけ…

痛…」



「冷した方がいいかも…
オレにつかまって!
恋々ちゃん、立てる?」



「いいよ!空!
オレがやるから!」



雨登くん



「いいよ
恋々ちゃん、行こ…歩ける?」



「恋々は、オレのチームだから
空は関係ないだろ

空のチーム、空がいないと負けるだろ
だから、いいよ」



「はい、はい…」