シンデレラは、ここにいます。〜嘘恋〜


「私、温泉行ってこようかな…」



「えー、恋々、行くの?」



だってドキドキするもん



タオルとポーチを準備した


カサ…


ポーチから何か落ちた



「え…恋々…コレ…」



「あ…それ…」



「え、恋々…そーゆーつもり?

って…見たことあんな…って思ったら
オレがずっと前にあげたグミじゃん!
まだ持ってんの?
もぉ食えないじゃん」



「うん、綺麗だし
もったいなくて食べれなかった
ずっと大切に持ってた」



「まぎらわしいじゃん!
さっきのくだりから
この形…

落とすなよ!
ちょっとドキドキした」



「…?」



「大丈夫!
心配しなくても
オレ今日用意してないから
何もしないよ!」



また雨登くんに頬をつねられた