「あの時と同じ部屋だね」
「うん
同じ部屋がよくて
結構前から予約してた」
「懐かしいね…」
「うん…写真撮ろう
恋々、来て…」
懐かしい
雨登くんの匂い
畳の匂い
あの時も
ここで寝転んでふたり写真撮った
カシャ…
カシャ…
肩と肩が触れて
ドキドキした
「恋々、あとで浴衣着ようね」
「うん…」
ーーー
手を繋ぐことも当たり前になって
キスも自然にしてくれる
「恋々、好き…ホントだよ」
好き…っていつも言ってくれる
ホントだよって
口癖みたいに言う雨登くん
「うん
雨登くん嘘つかないもんね」
「うん、嘘ついたことない」
ふたりで笑った
うん
雨登くんは嘘つかないよ
2ヶ月の約束の間も
私のこと好きって言ってくれた
あの時も
ホントに私が好きだったって
あとから教えてくれた
2ヶ月の約束もちゃんと守った
ちゃんと別れて
また付き合おうって言ってくれた
今度は、ずっと一緒にいようって
言ってくれて
今日は1年記念日
雨登くんが言う
ずっと…は
いつまでなんだろう
今度は期限がない
私もずっと一緒にいたい
雨登くんが大好き
ホントだよ



