身代わりでも傍にいたかった


基本俺は日々バイトに励んでいた。
丁度同じバイトの子が二人辞めてしまい俺の忙しさがマックスになっていたが、
バイト代が増えると思うとそれはそれで我慢できた。
卒業したら・・幾らでも真央に会える。
と勝手に思っていた。

ただ、そんな頑張りの中でも真央不足になる時があって急に真央に会いに行った。

散々無理させた・・
ぐったりし俺の執着の証で身体中が赤い花びらを咲いているのを見ながら

(俺の真央)
と寝ている彼女を後ろから抱きしめて幸せを感じていた。

その夜真央はシャワーを浴びなかった。
そして一晩中俺の腕の中から出る事は無かった。

気のせいだったんだと安心して深い眠りに落ちた。

翌朝もいつも通り朝食を一緒に食べた。

ただ、春休み中に実家に帰ると言う真央に少し不満が残った
俺とだって就職したら暫くは頻繁に会えなくなるのに・・・

でも、今のままバイトに入っていたら卒業式には
とびきりのを真央に渡せられると思っていた。

それなのに真央に卒業式に渡そうと思ったものは渡せずに明日は入社式だった。

真央の帰省中もメッセージの遣り取りも電話もしていた。
前日には帰るのかと思いきやご両親が朝、送って行くから
直接実家から入社式に行くとの話にガッカリした。

真央不足だった。

入社式の翌日から一か月新入社員は研修施設に缶詰めになる。
その前に充電したかった・・
入社式が午前中で終わり帰宅すると真央から荷物が届いていた・・
ウキウキして開けるとその箱の中身は真央の部屋に置いていた私物・・
なんで?と胸の鼓動が早まる・・
中に入っていた手紙を恐る恐る読んで愕然とし、膝から崩れ落ちた。