世界No.1の総長と一輪の花 クリスマス特別編





花莉と目を合わせると、彼女はバッグの中をゴソゴソと漁って。
取り出したもの。



それは、綺麗にラッピングされた袋。
それを俺に差し出して。



「メリークリスマス!!」



にこにことしながら花莉はそう言った。



「…………」



これは……俺に?
俺へのクリスマスプレゼント?



俺への、だよね!?



「あ、今日は24日だから、メリークリスマスイブ!だったね」



えへへ、と笑う花莉は可愛くて。
可愛すぎて。



プレゼントも、まさか自分が今日もらえるなんて思ってもいなくて……。




「さんきゅ、花莉」



俺は花莉からプレゼントを受け取ると。



「今日は本当に本当に、楽しかったよ。今年も私の誕生日をお祝いしてくれてありがとう!

大好きだよ、詩優」



花莉はそう言って、俺にぎゅっと強く抱きついてきた。



びっくりして、ドキドキと早鐘を打つ心臓。



俺はそっと花莉の背中に手を回して、強く抱きしめ返した。