「俺には花莉のほうがキラキラして見えるんだよ」
その言葉は、花莉の笑顔の方がキラキラしてて可愛い、という意味を含めて言ったんだけど。
彼女はその言葉の意味をわからずに、「私はイルミネーションじゃないもんね」と頬をふくらませたのだった。
「可愛い」
頬をつんつんしようとすると、また食べられそうになって。
慌てて引っ込める。
やっぱり、花莉が頬をふくらませるとどうしても触りたくなるんだよな。
花莉のほっぺは柔らかくて、もちもち肌だから。
「詩優!!詩優!!」
花莉に腕を強く引っ張られて、何かと思ったら。
見えてきたのは、大きなクリスマスツリー。
眩しいほどに輝いていて、ツリーの天辺には大きな星。
大きなツリーは広場のど真ん中にあって、一際目立つ。
まさか、クリスマスツリーがあんなにでかいとは。
予想していた大きさよりも遥かに大きくてびっくり。
「早くツリー見たい!!」
そう言ってさっきよりも少し早く足を進める花莉だけど、ライトアップされた噴水が目に入った途端に足を止めて。
すぐに写真撮影。



