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ディナーをしたあとは、持ってきたコートとマフラーをして歩いて次の目的地へ。
「わ…っ!!」
ツルッと滑って転びそうになる花莉。
俺は繋いだ手を強く引いて、花莉が転ばないように支えた。
これで、2回目。
さっきから危なっかしくて、心配。
「あ、ありがとう」
「いいって。それよりごめんな、その靴で歩かせて」
歩いてるのは雪が積もった滑りやすい道。
花莉はピンヒールの靴で、歩かせてなんだか申し訳ない。
目的地まですぐだから、歩けばいいやと思ったんだけど……車の方が良かったな。
もっとよく考えるべきだったと反省。
「私は全然大丈夫だよっ!!」
「どうしても無理そうだったらおんぶか抱っこするから、俺に言えよな」
「ゆっくり歩けばきっと大丈夫だもん!!」
「それならいいんだけどさ……」
もう少しゆっくり歩いて、向かった先。
そこは、イルミネーションがキラキラと輝く公園。



