「小学4年生くらいまで、だったような?」
ちゃんと覚えていないのか、曖昧な返事。
「なんで気づいたの?」
「私の場合は、周りの子たちが『サンタさんは本当はいないんだよ』って言ってたからかな」
「そっか。昔はそういう話題出るもんな」
「うん……。奏太くん、壮くん、誠くんの3人は、まだ信じてたりしないかな」
「どうだろうな。奏太と壮なんか信じてなさそうだけど……誠はもしかしたら信じてる可能性はある、かも」
もしかしたら、だけど。
いや、でも中学生になっても信じてるやつはいるんだろうか。
「あのね、詩優─────」
俺はそこで花莉からあることを聞いた。
すっごく、面白そうなこと。
明日の朝、あいつらがどんな反応するのか楽しみだ。



