病室に入ってきたのは、なずなの親友の川村と。
チカに輝樹?!
部活ジャージ姿の三人。…さっきまで一緒に部活やってた人達ですが。
やば。
そういや、学校のやつらにはまだ話してなかった。
俺たち、付き合ってること。
思わぬ遭遇、鉢合わせてしまった俺たち。
お互い、カチーンと時間が止まってしまった。
「え?え?何で?さっきまで部活で一緒だったよな?…じゃなくて!何で伶士がおとみーの見舞いに一人で来てんの?!」
真っ先に反応して戸惑ってるのは、輝樹だ。
おとみーって…音宮だから?
「あ、あぁ…えっと」
説明しようと口を開くと、チカの「フッフー!」という大声に遮られた。
「何だ何だ!そういうことか!いつの間にだな?!…で、早速ヤッたのか?!ヤッたのか?!ここにベッドあるもんなぁ?!」
「ばっ!…そんなことするか!このあほ!」
そんな俺達のやり取りを見て、川村は「うへへ。そーいうことか」と、なずなに冷やかしの笑みを向けていた。
なずなはどう反応していいかわからず、ただ口をパクパクさせている。