三人で屋上で何を話してるんだ?

それに、音宮のおじさんが元気でいて…これは、今の話か?それとも過去の…?



『…それはつまり、我々の行いが正しく、自分たちの行いが正しくないと君自身がそう解釈している。そう捉えてもいいんだな?』

『…あぁ?』



淡々と言い放つ眼鏡サラリーマンの一言に、ますます顔を顰める彼。

今までに何度か彼とお会いしているが、こんな表情は見たのは、あの時、神田さんが屋上に乱入してきた時ぐらいだろうか。



『和羅…相手は子供だよ?お手柔らかに』

『失敬。優とは違って人の親ではないもので。…さて、君。果たして我々は、正しい行いをしているように見えるのかな?生憎、我々もそんなつもりはない。力で無理矢理という不道理な方法で君たちの邪魔をしようとしているんだからね?』

『…どう言う意味だ?』

『人は正しくなれない生き物だよ。果たして我々と君ら、どちらが正義か?』




暫時、沈黙が続く。

それを破るのは、眼鏡サラリーマンだった。



『…いや、君たちは-----------を奪う。だから、君たちは君の言う《正義》ではないのかもしれないね』