しかし、蓮っ葉な口調でも、北海道の空飛ぶ雪の妖精は、可愛らしい。
本当に豆大福みたい。
白いふわふわの毛、もふもふしてみたい…。
もふもふさせてくれないかな。ボディ小さいから手じゃなく指で。
ナデナデーみたいな?
すると、豆大福はキッとこっちを向く。
目も三角になったような…。
あたいをもふもふ?りょうじょくしようっていうの?
この、せくはら男!
ぷんっとそっぽを向いて、尻尾を向けてフリフリと振られた。まるで揶揄うかのように。
って、おいおい。かわいいよ、それ。
その仕草、逆に誘ってね?
思わずニヤニヤと意地悪い笑みが溢れると、豆大福の目がますます三角になる。
このすけべ!あたいへのせくはら、ぜんぶなずなにちくってやる!
じごくにおちろ!
…へぇー。なずなは今霊力ナシで、豆大福の姿見えないけどな?
どうやってチクるんだ?
だが、豆大福は俺の話なんぞ聞かず、「なかまのつがいのエサさがしてつだってくるー」と、羽ばたいてどっかに消えてしまった。



