俺のボディガードは陰陽師。~第五幕・白昼夢~


しかし、蓮っ葉な口調でも、北海道の空飛ぶ雪の妖精は、可愛らしい。

本当に豆大福みたい。

白いふわふわの毛、もふもふしてみたい…。

もふもふさせてくれないかな。ボディ小さいから手じゃなく指で。

ナデナデーみたいな?



すると、豆大福はキッとこっちを向く。

目も三角になったような…。




あたいをもふもふ?りょうじょくしようっていうの?

この、せくはら男!




ぷんっとそっぽを向いて、尻尾を向けてフリフリと振られた。まるで揶揄うかのように。

って、おいおい。かわいいよ、それ。

その仕草、逆に誘ってね?

思わずニヤニヤと意地悪い笑みが溢れると、豆大福の目がますます三角になる。




このすけべ!あたいへのせくはら、ぜんぶなずなにちくってやる!

じごくにおちろ!




…へぇー。なずなは今霊力ナシで、豆大福の姿見えないけどな?

どうやってチクるんだ?



だが、豆大福は俺の話なんぞ聞かず、「なかまのつがいのエサさがしてつだってくるー」と、羽ばたいてどっかに消えてしまった。