あのシマエナガ、豆大福って名前なの?
しかも、かわいい。
ペンギンの次に好きなんですけど、シマエナガ…。
そのシマエナガの後を追うように、重い顔を少し上げてしまう。
しかし、それを遮るかのように、またしても顔がにゅっと入り込んでくる。
また、金髪の少女だ。
「おめーはまだ寝てろよ。フ××ンヤロー」
えっ…。
そして、デコをツンと突かれる。
すると、急に眠気が催してきて、意志とは関係無しにパタッと暗闇の世界に突入させられてしまった。
っていうか。
俺、今、フ××ンなの?
何で…?
そして、また眠る。
そしてまた、夢を見るのだった。
(なずな…)
…そういや、なずな、何処にいるんだ?
近くにいたはずなのに、会えない。
何でだろう?
(どこだ…?)
こんなにも会いたいのに、会えない。
今度は、夜のような真っ暗闇の世界を宛てもなく彷徨い続ける。
愛しい、その姿を求めて。
だが、思いが通じたかのように、その姿は目の前に現れた。