俺のボディガードは陰陽師。~第五幕・白昼夢~


ただいま真っ最中でしょっ?!



(…ああぁぁっ!)



何なんだ?私に課せられたこの運命。

二度ならず、三度までもこのような…その、あの…カレシの浮気現場?…N T R現場を目にすることになるとは!

この世の中は、とても残酷だ。

神様、間違えてませんか。私、こんな属性ありませんけど。

現場確認、せめて終わるまで待ってたらダメですか。



…いや。

まさにその、油断している終わった直後がチャンスなのかもしれない。

いや、情事に夢中になっているこの今もチャンスといえば、チャンス。

じゃあ、どちらにせよ…中、今見ないとダメでしょう。



(はあぁぁ…)



気配を察知されてはならないので、心の中で溜め息をついた。



気を取り直して、そっと中を覗く。

目の前にはすでに、互いの脱いだ服が床のあちこちに激しく散らばっていた。

ああぁぁ…やはり。



しかし、本当にヨーテリの言った通り。

家具が何もない。テレビは愚か、テーブルひとつすらないのだ。

あるのは、リビングの隅に大きいサイズのベッドがひとつ、置いてあるだけ。



そこにはやはり、いた…。