ただいま真っ最中でしょっ?!
(…ああぁぁっ!)
何なんだ?私に課せられたこの運命。
二度ならず、三度までもこのような…その、あの…カレシの浮気現場?…N T R現場を目にすることになるとは!
この世の中は、とても残酷だ。
神様、間違えてませんか。私、こんな属性ありませんけど。
現場確認、せめて終わるまで待ってたらダメですか。
…いや。
まさにその、油断している終わった直後がチャンスなのかもしれない。
いや、情事に夢中になっているこの今もチャンスといえば、チャンス。
じゃあ、どちらにせよ…中、今見ないとダメでしょう。
(はあぁぁ…)
気配を察知されてはならないので、心の中で溜め息をついた。
気を取り直して、そっと中を覗く。
目の前にはすでに、互いの脱いだ服が床のあちこちに激しく散らばっていた。
ああぁぁ…やはり。
しかし、本当にヨーテリの言った通り。
家具が何もない。テレビは愚か、テーブルひとつすらないのだ。
あるのは、リビングの隅に大きいサイズのベッドがひとつ、置いてあるだけ。
そこにはやはり、いた…。



