俺のボディガードは陰陽師。~第五幕・白昼夢~


しかし、驚きはもちろん。神様の世界、何だか面白そうだな。

ちょっと興味を持ってしまった。



「あ、あの…」



好奇心でドキドキしながら、俺は勢いで隣にいるギャル男につい話しかけてしまう。

ギャル男は「何?」と、特に警戒する様子も無く普通に接してくれるが。



「お、黄龍さんでしたっけ。お仕事は何をされてるんですか…」



俺は何を思ったのか。神様の世界の人は、どんなお仕事をしてるのか、気になってしまったのだった。

だが、黄龍の返答は一瞬頭がごちゃっとさせられる。



「あー、俺。天界・天竜八部衆が一人、竜族の王、水帝・大海竜王の側近である『五方五龍』の一人。そして竜王専属の特命やってる」

「はっ…」

何だ何だ何だ?

と、特命係?…相棒でもいるんですか?



「特命ってのは、族長、王の専属隠密だよ。っていうか、おまえ何勇気出して質問してんの」

「………」

なずなに突っ込まれた。見抜かれていて、ちょっと恥ずかしい。

それを見ていたのか、真凛がびわたん抱っこしたままこっちを見て笑ってる。



「竜王はねー?死んだパパのガーディアンだったんだよ?」