キミと、光さす方へ

一瞬、自分の耳を疑った。


今、なんて言ったの?


そう聞き返したかったけれど、できなかった。


あの噂は事実だから。


松本くんのセリフが頭の中をグルグルと回す。


あの噂。


つまり、学校裏サイトに書かれている噂。


人殺しの噂。


瞬間、全身に寒気が走った。


本当に、本当なの?


松本くんは人殺しなの?


だから、誰とも関わろうとしないの?


次々と質問が湧いてくるけれど、どれも言葉にはならなかった。


泉と勇人も驚いた顔をしていて、なにを言っていいのかわからない様子だ。


「だから俺は、これでいいんだよ」


松本くんは悲しげな声で、そう言ったのだった。