キミと、光さす方へ

その光景を見ていると、ふとメマイを感じて自分の席に戻った。


こんな遠くから、窓越しに見ているだけでフラつくなんてやっぱりダメだなぁ……。


こめかみを押さえてため息を吐き出す。


もう少し待ってから出よう。


それまで今日の授業の復讐でもしようと考えて、しまったノートを取り出した。


特に難しかったのは数学の授業だ。


新しい数式が出てきて、覚えられなかったのだ。


自分で書いた文字を読み直し、口の中でブツブツと数式を口に出す。


その時だった。


「やっべー!」


廊下から、男子生徒の声が聞こえてきて顔をあげた。


開け放たれた廊下側の窓から顔を出して確認すると、数人の男子生徒たちの後ろ姿が見えた。


その生徒たちは笑いながら走り去っていく。


なにがヤバかったんだろう?


首をかしげて再び自分の席へ戻った。


この数式を覚えている間に、さっきの男子生徒たちも帰るだろう。