キミと、光さす方へ

手がカタカタと震えていき、血の気が引いて行く。


「おい、琴江?」


あたしの体調の悪さはダイレクトに顔に出ていたのだろう、勇人が慌てた声を上げる。


でも家は目の前だ。


こんなところで倒れているわけにはいかない。


どうにか両足を踏ん張って立ちあがろうとするが、それもうまくいかない。


勇人があたしの体を支えてくれるけれど、あたしの体からは完全に力が抜けきってしまっていた。


家までの距離が通い……。


赤い屋根は見えているのに。


手を伸ばせば届きそうなのに。


届かない。


それは幼い頃空に手を伸ばした時と同じ気持ちだった。


どうして届かないの。


やっぱりあたしにはダメなの。


これ以上前に進むことはかなわないの……。