キミと、光さす方へ

俺は二つ返事でOKしていた。


出ていった父親。


離れていった友人たち。


俺は何ものにも縛られていなかったからだ。


迷う必要なんてなかった。


止める人だっていなかった。


そうやって、俺の裏社会での生活は始まった。


だけど最近母親が死んだ。


俺を一生懸命育ててくれたその人は、夜の仕事で頑張りすぎて死んだのだ。


俺は16歳の夏のことだった。


その瞬間自分の糸がプツンと切れるのを感じた。


今まで気を張って生きてきたけれど、体中から力が抜け落ちていった。


あぁ……俺はもう頑張る必要はないんだ。


そう思った。


思った瞬間、足を洗おうと決意したんだ。


男には借りがあるから、もちろん簡単にはやめられない。


そこで条件を出したんだ。


俺の代わりになる人間を用意するから、そしたらやめさせてくれと。


そうして代わりになる人間を探して、17歳になっていた。