「過去がどうとか、周りがどうとか、この際どうでもいいなら、直哉の気持ちが知りたい!」
ここ一週間ほど直哉と連絡が取れなくなってどれだけ不安だったか。
怖かったか。
悲しかったか。
直哉だって、わかっているはずだ。
「俺は……」
直哉が恐る恐ると言った様子であたしへ視線を向けた。
その瞬間、痛そうに顔を歪める。
でもそれは傷口が痛いんじゃない。
直哉の心が痛いんだ。
「俺も、琴江が好きだ」
その言葉にあたしは一瞬にして笑顔になれた。
無理のない、心からの笑顔。
あたしは思わず直哉に抱きついていた。
直哉のぬくもりを、直哉の優しい香りをもう二度と手放さないと誓うように。
しばらくされるがままだった直哉が、あたしの体を抱きしめ返してくれた。
それが嬉しくて涙がにじむ。
ここ一週間ほど直哉と連絡が取れなくなってどれだけ不安だったか。
怖かったか。
悲しかったか。
直哉だって、わかっているはずだ。
「俺は……」
直哉が恐る恐ると言った様子であたしへ視線を向けた。
その瞬間、痛そうに顔を歪める。
でもそれは傷口が痛いんじゃない。
直哉の心が痛いんだ。
「俺も、琴江が好きだ」
その言葉にあたしは一瞬にして笑顔になれた。
無理のない、心からの笑顔。
あたしは思わず直哉に抱きついていた。
直哉のぬくもりを、直哉の優しい香りをもう二度と手放さないと誓うように。
しばらくされるがままだった直哉が、あたしの体を抱きしめ返してくれた。
それが嬉しくて涙がにじむ。



