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翌日も、そしてその次の日も、直哉は無断で学校を欠席した。
さすがに先生も心配して家に電話しているみたいだけれど、誰も出ないらしい。
直哉の家は母子家庭だから、お母さんは忙しく働きに出ているのだろう。
その間直哉は家に1人で、電話が鳴っても無視している可能性が高い。
「一体、どうしちゃったんだろうね」
昼休憩の時間、あたしは泉と2人で中庭に座ってお弁当を広げていた。
でも、なかなか食欲が出なくて、箸が進まない。
そんなあたしを心配して、泉がため息交じりにそう言った。
「あたしのこと嫌いになったのかも」
あたしはずっと考えていたことをそのまま口に出した。
「どうして琴江のことを嫌いになるの?」
「弟のこと、話したから」
そう言うと、泉は驚いたように目を丸くしてそれから「そっか」と、呟いた。
「でもさ、それで琴江のことを嫌いになることはないと思うよ」
「どうして? あたしは弟のこと……!」
そこまで言って、口をつぐんだ。
他に生徒たちにがいるから、言葉が出なくなってしまった。
翌日も、そしてその次の日も、直哉は無断で学校を欠席した。
さすがに先生も心配して家に電話しているみたいだけれど、誰も出ないらしい。
直哉の家は母子家庭だから、お母さんは忙しく働きに出ているのだろう。
その間直哉は家に1人で、電話が鳴っても無視している可能性が高い。
「一体、どうしちゃったんだろうね」
昼休憩の時間、あたしは泉と2人で中庭に座ってお弁当を広げていた。
でも、なかなか食欲が出なくて、箸が進まない。
そんなあたしを心配して、泉がため息交じりにそう言った。
「あたしのこと嫌いになったのかも」
あたしはずっと考えていたことをそのまま口に出した。
「どうして琴江のことを嫌いになるの?」
「弟のこと、話したから」
そう言うと、泉は驚いたように目を丸くしてそれから「そっか」と、呟いた。
「でもさ、それで琴江のことを嫌いになることはないと思うよ」
「どうして? あたしは弟のこと……!」
そこまで言って、口をつぐんだ。
他に生徒たちにがいるから、言葉が出なくなってしまった。



