キミと、光さす方へ

「その遊園地のキャラクターがね、こんな目をしていてね」


「あはは。なんだよそれ、本当に?」


「本当だよ!」


「それって琴江がつくってクッキーみたいじゃん」


「なにそれヒドイ!」


2人で笑い合って歩く。


隣りを自転車が通り過ぎても、もう平気だ。


「それでね、その遊園地はね……」


あたしはデート当日を待ち望んで話しを続けるのだった。