☆☆☆
それからというもの、あたしは1日に1度は松本くんにメッセージを送るようになっていた。
《琴江:好きな食べ物はなに?》
《松本くん:なんでも食べる》
《琴江:趣味はなに?》
《松本くん:特にない》
相変わらず気のない返事が多かったけれど、それでも松本くんと1日1回やりとりができることが嬉しかった。
胸の奥が暖かくなって、自然と笑顔になれるのだ。
こんな風になったのは、初めてかもしれない。
勇人と一緒にいると楽しくて笑顔にはなれるけれど、それとはまた違ったなにかがあった。
そんな風にして少しずつ松本くんのことを知って行った日のことだった。
あたしは少しだけ早い時間に登下校ができるようになっていた。
退院祝いパーティーを行ったときに沢山の自転車を見たおかげかもしれない。
今までずっと自分を守る側に回っていたけれど、少し攻めてみることでダメだったものが大丈夫になったのかもしれない。
「琴江、最近楽しそうだね」
泉に言われてドキッとする。
「そ、そうかな?」
自分の頬を両手で包み込んで首をかしげた。
それからというもの、あたしは1日に1度は松本くんにメッセージを送るようになっていた。
《琴江:好きな食べ物はなに?》
《松本くん:なんでも食べる》
《琴江:趣味はなに?》
《松本くん:特にない》
相変わらず気のない返事が多かったけれど、それでも松本くんと1日1回やりとりができることが嬉しかった。
胸の奥が暖かくなって、自然と笑顔になれるのだ。
こんな風になったのは、初めてかもしれない。
勇人と一緒にいると楽しくて笑顔にはなれるけれど、それとはまた違ったなにかがあった。
そんな風にして少しずつ松本くんのことを知って行った日のことだった。
あたしは少しだけ早い時間に登下校ができるようになっていた。
退院祝いパーティーを行ったときに沢山の自転車を見たおかげかもしれない。
今までずっと自分を守る側に回っていたけれど、少し攻めてみることでダメだったものが大丈夫になったのかもしれない。
「琴江、最近楽しそうだね」
泉に言われてドキッとする。
「そ、そうかな?」
自分の頬を両手で包み込んで首をかしげた。



