キミと、光さす方へ

《泉:仲良くなれなくても、直球の質問なら答えてくれるかもね》


直球の質問かぁ……。


そういえば松本くんは無愛想だけれど、質問や会話を無視することはほとんどなかった。


転校初日は大勢のクラスメートに囲まれて、そのすべてを無視していたけれど、一対一とか、少人数なら問題なかったことを思い出す。


《琴江:そうかもしれない!》


《泉:うん。難しそうな相手だけど、頑張れ!》


泉のメッセージに励まされて、あたしは余計に元気が出たのだった。