キミと、光さす方へ

もっとあたしを批難して、もっとあたしを恨んでくれれば、あるいは違ったかもしれない。


でもみんなは優しかった。


優しすぎる人たちに囲まれていた。


だから、自分で自分を制御して、傷つけることでどうにかここまで生きてきた。


「大丈夫だよ琴江。幸せになることは怖いことじゃないんだよ」


あたしは泉の言葉に何度も頷いた。


子供みたいにうんうんと。


溢れてきた涙を制服の袖でぬぐう。


弟もきっと祝福してくれる。


そう思って、あたしは残りの時間を過ごしたのだった。