▼
町に戻ってきて、私の家まで送ろうと方向転換する桜木に
「桜木の家に連れてって」とワガママを言った。
彼は、私の言う通りに自分の住むアパートまでバイクを走らせる。
「どうぞ」
「……お邪魔します」
数十分でアパートに着いて、桜木の部屋に足を踏み入れる。
意識は元々してたけど、男の人の家に自分から上がるなんて……
積極的すぎたかな!?
引かれてない?大丈夫??
「天音ちゃんなに飲む?
あっ、ちなみに茶と水道水しかないんだけど」
「お、お茶で」
「はーい。」
私と違って桜木は全然緊張してないみたい。
冷蔵庫からペットボトルを取り出して、透明なコップにお茶を注いで桜木が持ってくる。
テーブルにコップを置いて、そのまま腰を下ろしたと思ったら。
なぜか肩が触れるくらいの至近距離に座られて……反応に困る。


