【完】黒薔薇の渇愛







「よし、じゃあ車出せ」


「はーい」


金髪男……哲と呼ばれている男の言う通り、茶髪男の林部がアクセルを踏み、ゆっくりと車が発進し始める。



「待たせたな。
 それじゃあお楽しみと行きますか」


哲は言いながら、強い力で私の腕を掴む。



「な……っ、なにするの」


やっと声が出せたと思ったら、怯えてるのがバレバレだ。ひどいくらい裏返ってしまう。



「なにって、黒薔薇に屈辱を味合わせるんだよ」


「……っ」


「でも直接桜木とやりやったところで、勝てるわけねーじゃん?
 だからあいつの弱み、お前に痛い目見てもらった方が、あいつの精神的にも利くかなって。」


「……さいてい……」


「ハッ、言われ慣れてるわそんな言葉。」