【完】黒薔薇の渇愛





その時。



「おい……っ!」


誰かが俺の腹を抱え、その瞬間勢いよく引っ張られ後ろに倒れる。


俺を抱きしめている相手も一緒に倒れたせいか、「いってぇ!!」と情けない声をあげられ、俺の一瞬の驚きはそいつの声で消えた。

 

「おまっ……!いくら嫌なことがあったからって死のうとするんじゃねーよ!!」


「……はあ?」


倒れたまま、男と目が合った。

その瞬間、突然怒鳴られマジで意味不明。


雨で地面が濡れ、制服は一瞬にしてびしょ濡れだ最悪。



「なに言ってんの、あんた」


俺が起き上がると、男も立ち上がる。



「こんな雨の中傘もささずに川を見るなんて、お前は絶対に病んでいる」


「あんた頭大丈夫?」


「自殺なんてバカなこと考えんな、親が泣くぞ」


「泣く親いないんだけどね。」


「……」

「……」

「悪い」


「いや、別に。」