だから。



「天音ちゃんは俺のお気に入りだから。
 気に入ってるうちは、誰にもひどいことさせないよ。
 絶対に」



弱い心を気付かれないように、そっと胸に隠す。


気付かれるその時まで……


私は桜木のお気に入りでいたいと思った。


どんな形であっても。