【完】黒薔薇の渇愛





「ねー、もうほんっとかわい~、この子。
 うちで飼いたい」


「かっ……!?」


飼いたいってなに?!

私をペットかなにかだと勘違いしてる??


桜木から離れようと胸板を押すけど、抵抗すればするほど隙間なくピタリとくっついてくる彼に。


私の胸は、彼の肌によって潰されそこに意識がいってしまう。


「あっ、あの……そろそろ離してっ」


「嫌だね」


「ええっ!?」


「ああもう……ほんと健気というかバカすぎて愛おしいんだけど天音ちゃん。
 他人なんてどうなっても関係ないのに、身を挺して守る天音ちゃん。
 ほんっと意味分かんなすぎて可愛いー」


「……バカにしてるでしょ」


「だから言ってるじゃん。
 バカすぎて俺が守らなきゃって気持ちになっちゃうよね~。」