「あっ……あの」
自分ですらどう反応していいのか分からないのに
特攻服を着た集団は、余計に顔つきを曇らせ私を見る。
すると。
赤い特攻服の男に馬のりになったまま後ろを振り返り、私を見ている白い特効服の男。
その男に出来たわずかな隙を見逃さず。
赤い特効服の男は起き上がると、形勢逆転とでも言いたげにそのまま白い特攻服の男を押し倒し殴った。
ーーバキッ
鈍い音が鳴る。
その恐ろしい光景に、目を逸らさず見ている集団が怖い。
私はグッと拳を握って。
「やっ……やめてよ!」と、震えた大きな声ではっきりと言った。
……これ以上は見ていられない。
痛いのは嫌だ。
誰でも……それが他人であろうと
誰かが傷ついている姿を見るのが、私にとって一番の恐怖だ。


