【完】黒薔薇の渇愛




こんな異常な状況にすら興味すら持たない桜木は、やっぱり冷たい人なのかも。


さっきから全然落ち着かない。


人と人が傷つけ合ってるのに黙ってるなんて。


やっぱりおかしいよ。



そう思っていると、ーーバキッと大きな鈍い音が夕焼けすらも壊し、辺りを暗くした。



「きゃっ……!」


信じられない光景に思わず声がでる。


白い特攻服の男が赤い特効服の男を殴った。


赤い特攻服の男が尻もちをつくと
白い特攻服の男は勢いよく馬乗りになり、拳を突きだし、もう一度殴る。



ひどい。


そこまでしなくても、決着は目に見えてるのに。


白い特攻服の男は、怒り任せに拳を何度も突きだす。



「さっ、桜木!」


怖くて、見ていられなくて。


結局私は。


「なーに?」


「喧嘩……止めてよ」


この男に頼ってしまう。