【完】黒薔薇の渇愛





勝手に話捏造されてるっていうか、ツッコミどころが多いというか。


色々と言いたいことがありすぎて、頭の中で文字が渋滞を起こしてる。


私は自分より背の高い男に、自然な形で上目遣いをし、口をパクパクさせていると。



「天音ちゃんってばかわいー顔。金魚みたい」


「いやそれ褒めてねーし」


ケラケラと笑う、さっき桜木が『朱光』と呼んだ男。


その男は私を下から上まで視線で撫でる様に見ると。


困った表情を作る。



「あれ?桜木さん、女の趣味変わりました?
 美人系が好みだと思ってましたけど……意外と地味専?」


「……っ!?」


「バカ言え、天音ちゃんのいいところは変態なところだ」


「あっ、そういうこと。ギャップってやつですねっ」


「そー」


「いや、変態じゃない!!」


朱光さんも納得しないでほしい。


てか本当になんなの……ついていけない。



しかも朱光さん、めちゃくちゃ紳士的な顔してるけど、ちょっとだけ桜木と性格似ててものすごく失礼だし。