何度でも君に好きが届くその瞬間まで

♡♡♡

そっと旧校舎の古くて重いドアを開ける

「先輩?まだいますか?」

「来たんだ」

少し暗くてよく見えないけれど、いつもより少し低い声が奥から聞こえてきた

あれ?なんか、ご機嫌斜め?

「なんか、ありましたか?」

「別に」

や、あからさまに機嫌悪いじゃないですか



もしかして、月野先輩関係とか?

ツキン、ツキン

んー、聞きたくないけど、先輩がこのまま不機嫌だと、よくないよなぁ

ここは、自称当て馬としての仕事を果たすべきかな?いやいや、先輩の、一ファンとして!助けよう!


「あの、話し聞かせてくださ…」

「いいから、こっち、来て」

遮られるように、低い声が被さる

せ、せっかく勇気出したのに…なんだろう?

そう思いながら近づくと




グイッ

「わぁっ!」


ギュウウウウ




「あ、の?先輩?」



壁に座って寄りかかっていた先輩の腕のなかに閉じ込められてしまった


あの時みたいに頭に腕を回されて動けない
だけど、その力は前よりも強くて、少し苦しいぐらい

「具合悪いですか?大丈夫ですか?」


なんとなく、おとなしい先輩が心配になって聞いてみる

恐る恐る、私の首もとに顔を埋めている頭をゆっくり撫でながら

先輩の髪、柔らかいなあ、私よりさらさらだよ


しばらくし、そうしていると