何度でも君に好きが届くその瞬間まで

だけど、

「先輩が、言ったんですよ?何で湊って呼ぶんだって…」

そう答えてみれば、あからさまに固まってしまったのが分かった


小さく、そうだった、とも聞こえた


忘れない


先輩に久しぶりに拒絶された日


悲しくて悲しくて、本当に辛かったから

私の世界から光が消えた日


思い出して、きゅっと膝の上で手を握りしめていたら、



「羽華」



くるっと、向きを変えられて、向かい合う形になる


近くて、熱い、お互いの息づかいが分かってしまうくらいに



「あの時は、ごめん」



目を見つめて離してくれない


ずるい、ずるいよ


そんな先輩が少しだけ嫌い



「お願い」




先輩の指がそっと唇に触れてくる



「湊って呼んで」



身体中に熱を持つのが分かる



心臓が波打つ



きっと、いつものドキドキしてるのとは、違う


私、





「………怖い」





また、先輩に拒絶されるのが