「ま、俺の場合、殆ど当直室にいるから、あまり恩恵を受けてないんだけどな。
あ、あと20分もしないうちに夜食が来るから、先にシャワーしてこいよ。こっちだ。」
それから俺達は、届いた魚介のリゾットを食べながら、ポツポツと話しだした。
「私、ずっと不安だった。
いつか昇平と花ちゃんがヨリを戻すんじゃないかって、不安で疑ってた。
まさか、花ちゃんがここで結婚して、子供までいると思わなくて。
私が勝手に疑って不安になって、聞く耳持たなかったから言えなかったんだよね?」
「確かに、国内留学が決まった時に、花のことは説明するつもりだった。指導医が花の旦那さんだと言うこともな。そうすれば、香が安心するだろうと思ったから。」
「う…。ごめんなさい。」
「いや、本当はもっとずっと前に話し合うべきだった。付き合ってる子を不安にさせてるなんて、うちの母親に知られたら、俺ブッ飛ばされるよ。」
「えぇ⁉︎ あのお母様が?」
「ああ。そこら辺は厳しいんだ。大切な人を不安にさせちゃいけないって、ずっと小さい時から言われてた。
うちの父親と兄貴は、馬鹿みたいに感情がストレートなんだ。未だに2人とも溺愛を隠さないからな。愛情をストレートに言葉にしている。
いや、俺もちゃんと伝えているつもりだった。
でも……花の話は、何となく聞きたくないんだろうと思って、言わないようにしてたんだ。
今考えたら、それが逆に不安にさせてたんだな。
悪かった。」
「…もういいよ。花ちゃんに聞いたから。」
あ、あと20分もしないうちに夜食が来るから、先にシャワーしてこいよ。こっちだ。」
それから俺達は、届いた魚介のリゾットを食べながら、ポツポツと話しだした。
「私、ずっと不安だった。
いつか昇平と花ちゃんがヨリを戻すんじゃないかって、不安で疑ってた。
まさか、花ちゃんがここで結婚して、子供までいると思わなくて。
私が勝手に疑って不安になって、聞く耳持たなかったから言えなかったんだよね?」
「確かに、国内留学が決まった時に、花のことは説明するつもりだった。指導医が花の旦那さんだと言うこともな。そうすれば、香が安心するだろうと思ったから。」
「う…。ごめんなさい。」
「いや、本当はもっとずっと前に話し合うべきだった。付き合ってる子を不安にさせてるなんて、うちの母親に知られたら、俺ブッ飛ばされるよ。」
「えぇ⁉︎ あのお母様が?」
「ああ。そこら辺は厳しいんだ。大切な人を不安にさせちゃいけないって、ずっと小さい時から言われてた。
うちの父親と兄貴は、馬鹿みたいに感情がストレートなんだ。未だに2人とも溺愛を隠さないからな。愛情をストレートに言葉にしている。
いや、俺もちゃんと伝えているつもりだった。
でも……花の話は、何となく聞きたくないんだろうと思って、言わないようにしてたんだ。
今考えたら、それが逆に不安にさせてたんだな。
悪かった。」
「…もういいよ。花ちゃんに聞いたから。」



