「…そんなことない。
私の方が寿貴先生に支えられて、なんとかママ出来てると思うよ?」
「……そうか。ありがとう。
そう言ってもらえたら嬉しいな。
って、脱線してしまったけど、昇平は今では俺にとって弟のような存在だ。
…花、前に言ってただろう?
ずっと誰からも声をかけられたことなかったって。モテないんだって。」
「…1番最初に会った時? 院長室で。」
「そう。あの時、美咲と言ってたんだ。
おかしいって。花はお嬢様なのにツンとしていないし、器量も良い。なのにモテないはずがないって。
でも今ならわかる。
それさ。昇平がいたからだろう?
昇平が守っていたとは思わないけど、常にそばにいた昇平の存在を、周りが勝手に勘違いしたんだ。幼馴染で親友だって言ってるけど、本当は彼氏だよな、って。
だから、彼氏持ちだと思われた花は、当然モテなかったんだよ。」
「……」
「そう考えたら、俺は昇平に感謝しかないんだ。そのおかげで、誰の色にも染まっていない花に出会えた。」
「寿貴先生…」
「だからさ、あの彼女に言ってやりたいよ。
君も花に感謝しろって。花がいたから、昇平にずっと彼女がいなかったんだろ?ってな。」
私の方が寿貴先生に支えられて、なんとかママ出来てると思うよ?」
「……そうか。ありがとう。
そう言ってもらえたら嬉しいな。
って、脱線してしまったけど、昇平は今では俺にとって弟のような存在だ。
…花、前に言ってただろう?
ずっと誰からも声をかけられたことなかったって。モテないんだって。」
「…1番最初に会った時? 院長室で。」
「そう。あの時、美咲と言ってたんだ。
おかしいって。花はお嬢様なのにツンとしていないし、器量も良い。なのにモテないはずがないって。
でも今ならわかる。
それさ。昇平がいたからだろう?
昇平が守っていたとは思わないけど、常にそばにいた昇平の存在を、周りが勝手に勘違いしたんだ。幼馴染で親友だって言ってるけど、本当は彼氏だよな、って。
だから、彼氏持ちだと思われた花は、当然モテなかったんだよ。」
「……」
「そう考えたら、俺は昇平に感謝しかないんだ。そのおかげで、誰の色にも染まっていない花に出会えた。」
「寿貴先生…」
「だからさ、あの彼女に言ってやりたいよ。
君も花に感謝しろって。花がいたから、昇平にずっと彼女がいなかったんだろ?ってな。」



