御曹司は魔法使い⁉︎ ② 〜私達、結婚式を挙げます!〜

「あの、最上階なんですか?」

「うん。そうなの。この階はうちだけなの。」

「…すごい。」

私も初めて来た時はそう思ったよ〜。

「どうぞ、上がって?」

「すみません。お邪魔します。」

確か香ちゃんも大病院のお嬢様と聞いてるんだけど、でもこの環境はさすがにびっくりするよね?このタワマン、社宅なのにゴージャス過ぎるから。

リビングは眩しいくらいの日差しだった。
でもセントラルヒーティングなので、室内の温度は快適だ。

「香ちゃん、お昼は食べた?」

「いえ、まだです。
あ、でもお気遣いなく。本当に突然お邪魔したし、それにお腹、あまり空いていませんし。」

「そう?……サンドウィッチがあるの。良かったら、少しでも食べない? コーヒーを淹れるから。」

「……では、冷たいお水だけ頂けますか?」

「うん。わかった。
あ、そうだ。若鮎があるの。今、お友達のところで買ってきて。良かったら食べない?
甘過ぎなくてすごく美味しいのよ。」

「じゃあ、いただきます。」

母には柏餅を渡そう。
とりあえずソファに座って落ち着いてもらおう。
なんだか顔色が悪い。