御曹司は魔法使い⁉︎ ② 〜私達、結婚式を挙げます!〜

「…お前…余計なことを…。」

賢人くんが昇平を睨んでいる。もちろん昇平は全く気にしていない。いや、ニヤニヤしている。

「なにそれ。賢人くん、面白そうな話だね。」

周も興味深々だ。

「…俺も気になる。」

寿貴が? …意外だな。

「大した話じゃないよ。ちょっとした事件が解決してさ、その事件の真相を光に説明してたんだよ、風呂に浸かりながら。その流れで今までの誤解が解けて、プロポーズになったってだけのこと。」

「ふーん。事件ってのは穏やかじゃないけど、なるほどね。」

「……風呂って、そんなに気軽に2人で入るものなのか?」

…寿貴…。気になるのはそこか?

「他は知らないけど、うちは普通に入るよ。子供が生まれてからは、俺と勇人がセットで入ってるけど。でも、温泉に行ったりしたら、家族風呂に3人で入ったりしない?」

これはどう考えても俺に投げられたボールだな。その設定は今のところ、俺にしか当てはまらない。

「…まあ、確かに家族風呂は3人で入るかな。」

ここで過去に遡っての風呂事情はなるべく言いたくない。一応、妻の兄貴が目の前にいるんだ。そこは気遣う。
子供が出来る前はいつもお互いの体を洗いあってたよ!…なんて言えないだろう。
俺は常識人なんだ。

「なんだよ。寿貴は花ちゃんと入らないのか? お前ら、結婚してすぐに子供が出来るくらい仲良いのに。妊娠中の奥さんとの楽しみなんて、風呂に一緒に入るくらいじゃないか?」

「……。」

この様子だと、周は毎日秋香と入っているのか…。聞かなくてもわかっていたけど、兄としては聞きたくなかったぞ。…まあ、まだ許容範囲だけどな。